お皿だけ渡して、箸を渡さない人




NPOの支援の現場では、いろいろな相談が届きます。

「このイベントのチラシを置いて欲しい」からはじまり、「Googleの申込フォームの使い方を教えて欲しい」、「会員増強を図りたい」、「ファンドレイジングに取り組みたい」などなど。

現場で抱える課題は多いのです。

最近はその中でも、「事業を次の世代に引き渡したい」という相談もチラチラと増えてきています。

それも当然。団体も高齢化してきているんですよね。

よくよく話を聞いてみると……

ぼく
まだまだお元気ですが、なぜ、次の世代に引き継ぎたいのですか?
現役代表
次の世代が困らないように、NPO法人にして渡そうと思っていまして。
ぼく
その法人を運営(受け取って)くれる次の世代の人はいるんですか?
現役代表
いえ、器だけ作っておこうと思うんですよ。

ということ。

変なお話に聞こえませんか?!

つまりは、「NPO法人にしても、引き受けて運営してくれる人はいないのに、法人化だけはしておこう」というお話です。

ぼく自身も気をつけないといけませんが、

創立者たるもの、次の世代に引き継ぐと決めたら、潔く引く。

余計なことはしてはいけないと思うんですよね。

特に次の3点は気をつけておきたいですね。

  • 勝手に次の事業のレールを引いてはいけない。
  • 次の世代のアイデアを否定しない。
  • 自分の考えを押し付けない。

 

ましてや、「法人はこっちで作っておくから、次もその中で運営してくれ!」みたいな渡し方をしてしまったら、法人はすぐ潰れます。

最低でも、法人をつくるプロセスを、次の世代と一緒に共有し、事業づくりをしていきたいですよね〜。

まさに、「お皿だけ渡して、箸を渡さない」状態です。

現役世代は、ちゃんと「お皿」と「箸」を置いて去りましょう。







ABOUTこの記事をかいた人

浜田 規史

愛媛県八幡浜市生まれ。山口大学卒。 高校時代に商店街活性化を目的にしたお店「AKIND」(あきんど)を開店したことがきっかけで、地元が大好きになる。 大学卒業後、帰郷し地域金融機関に勤める傍ら、八幡浜を元気にすることを目的にした「NPO法人八幡浜元気プロジェクト」の代表、ローカルWEBメディア「KITONARU」編集長などを務める。