ぼくが会社を退職した5つの理由




ぼくが、つい先日まで勤めていた会社は、地域金融機関です。
10年も勤めたのに、なぜ、今辞めたのか……その理由を書きたいと思います。

自分じゃなくてもできる、自分で決められない仕事になっていた。

  
これは、大きな会社、歴史ある会社であればあるほど、その弊害は受けやすい。

人手が足りないと、自分が本来「やった方がいいこと」や「得意なこと」は関係なくて、今目の前にある業務に取り掛からないといけなくなります。

組織的には、「人が足りないんだから、やるのが当たり前」なんでしょうけど、これがずっと続くと(改善されないと)、「何のために、“自分が”しているのか」がわからなくなるんですよね。

あとは、「自分で決められない」ということ。

これは、「稟議制」の弊害でしょう。

係長→代理→副支店長→次長→支店長→審査部……の流れの中で、副支店長や支店長で「承認」となったとしても、審査部長で「否決」みたいなことはよくある話。

それに、最近の傾向としては、リスク管理上、下の決裁権限は小さくなっているんですよね。ということは、必然的に現場の声は届きにくくなる。

そして、「決められない」という感覚が下にいけばいくほど、強くなるわけですね。

ぼくは、「これ、別にぼくがやらなくても……」って思うことが多くて、時間がもったいない。

もっと違うことに集中したいと思うようになったんです。

 

お金を貸すための仕事になっていた。

  
「集めたお金」を使って、「お金を貸す」というのが金融機関の本来の仕事です。

利息を付けて返済してもらうことで、職員の給与や預金者の利息になるわけです。

今のご時世、「お金を貸すところがない」。

いや、成長の見込める(=遅れず返済してくれる)事業先って、そうそうないんですよ。

なので、運転資金のリピート(貸出した実績のあるところからもう一度借りてもらう)を安易にやってしまいがち。

ぼくがしたいのは、「貸出実績があるから、この金額まで貸出できる……」とかではなくて、「なりたい姿を達成するために、必要なものを揃えたい(買いたい)」にコミットしたいんですよ。

簡単に言うと、「目的を達成するために、一番効果的(効率的)なお金の使い方をサポートしたい」というこです。

100万円を単に預金口座に入れて、2ヶ月後、気づいたら消えていた……みたいな使い方は、「成長が促されない」よくないパターン。

しっかり、ここにコミットすることで、会社にとっても社会にとってもいい成果が出せるんじゃないかと思っています。

 

限られたリソースを集中投下できていなかった。

  
これは、今どこの会社でもそうかもしれません。

収益性が乏しくなると、他の事業を起ち上げてそこで利益を確保していくということ。

結果的に、取り扱う事業や事務量は増えていくんですよね。

「どれかやったら、どれかやめる」という選択ができないと…「あれも、これも」状態で、働き手が疲弊していきます。

限られた人員・資源の中で、ぼくだったら、成果が見えやすい事業に思い切って、特化するんだけどなぁ。

それは、「人」(≒職員)しかできないことに拘るってことだと思うんですよね。

これができないと、何もかもが中途半端になる上に、AI(ロボット)に仕事を取って代わられるようになってしまうんです。

そんな時代を見据えて、職員のモチベーションを上げながら、決断をしていくということが必要だと、つくづく思ったわけです。

 

チャレンジができない環境だった。

  
「チャレンジ」には、失敗がつきものですが、そもそも挑戦させてもらえなかったり、挑戦して失敗したら処分されたりすると、絶対「イノベーション」は起こらないと思ったんですよ。

意気揚々と入社してきた職員にとってもよくないし、今働いている人にとっても、「新しいことをやろう」って思わなくなりますよね。

本当だったら、「これしてあげたら喜ばれる」って思うことも、「失敗したくないからやらない」っていう文化になっちゃいます。

せっかく、若い従業員がいるのに、「若い=よく働け」みたいな乱暴な扱いをしていたら、若い感性や創造力が生かせれないんですよね…これは個人にとっても大きな損失。

失敗したっていいじゃん。その後の方が大事なんだけどなぁ。

 

個人で勝負できると思った。

  
ぼくは、会社の外では、「創造的にプロジェクトをつくろう」とか、「多様な働き方を実践しよう」とか言っていたんですけど、それを隠して(蓋をして)仕事をするのがしんどくなったというのもあります。

これが一番大きい理由かもしれません。

あえて使い分ける(線を引く)必要ってあるんだろうか…それは「給与」というお金をもらうために我慢しないといけないことなのかなぁ……って自問自答していたんですよね。

現に、ぼくは、仕事が終わったら、仕事の名刺は一切出さず、別の名刺を出していたので、「え?あそこに勤めていたの?」なんて、最近知った人もいるぐらい。

なので、もう「個人」で勝負してもいいかなーと思ったわけですよ。

前途多難なんて思っていなくて、時間的拘束が解かれると、ホントいろんな可能性が広がってくるんですよ〜!

 

まとめ

  
なので、次の条件に当てはまる会社からは、早く辞めた方がいいです。

 

ワクワクできない
・挑戦しても、失敗を責められる
・現場の判断(権限)が十分に与えられていない
・従業員の生き方を大事にしていない
・お客さんの目的達成ににコミットできない(関われない)

 
自分自身の限られた24時間。
自分のために、誰かのために、どう使うのか、今真剣に考えていくときなのかもしれません。







ABOUTこの記事をかいた人

浜田 規史

愛媛県八幡浜市生まれ。山口大学卒。 高校時代に商店街活性化を目的にしたお店「AKIND」(あきんど)を開店したことがきっかけで、地元が大好きになる。 大学卒業後、帰郷し地域金融機関に勤める傍ら、八幡浜を元気にすることを目的にした「NPO法人八幡浜元気プロジェクト」の代表、ローカルWEBメディア「KITONARU」編集長などを務める。