お金と活動者が足りない!地縁団体に若者を繋げる可能性を考えてみた




先日、NPO法人にいはま市民企画ノポックさん主催の「ミニ協働フォーラム」に参加してきました。

地縁団体・NPO・企業・行政の方が参加し、活動における課題と改善策について、議論が交わされました。

 

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その中で、改めて活動団体さんの課題として、「活動資金不足」と「活動者不足」の問題が浮き彫りに。

 
これは、前々から言われている問題ではあるのですが、今回参加された団体の代表の方のお話を聞くと、とても切実。

下図、全国社会福祉協議会発行「全国ボランティア活動実態調査報告書(平成22年7月発行)」では、明らかに団体構成員の高齢化が顕著ですよね(これはあくまで社協が把握してる団体への調査によるものなので、比較的その傾向が強いかもしれません)。

 
構成員の年齢

 

僕は、活動資金不足の問題を含め、インターネットや支援センターが一定整備されてきたとはいえ、この問題が改善できないのは「ツール」だけの問題ではなく、「使う人」や「つなぐ人」の問題なのかもしれないと、思いました。

 

僕自身もそうですが、「作っただけ」や「用意しただけ」になりがち。

 
こちら側は、「このクラウドファンディングに挑戦してください」とか「今度活動団体さんを紹介するフォーラムをするので、人集めにご活用ください」ということを言っていますが、なかなかその活用が進みません。

 

そのうえ、活動者の意見が反映されていないものを作っちゃうと、使わないし、使えない。
活用したら、どんなメリットがあるのか、もっと言えば活用後のイメージがつきにくいわけですね。

 
今回は、比較的年配の方が多い団体さんの報告だったのですが、そういう団体さんの場合は、インターネットやパソコンへの障壁が高いわけですし、丁寧な対応が必要なわけです。

一方、若者に目を向けてみると、「社会貢献意欲」の高まりを背景に、「何かしたい」と考える若者が増えています。
 
多くは、若者が集まり0からプロジェクトを創り上げることが多く、そこに従来の地縁組織等の姿はほとんどないのです。

 
パソコンやインターネットのスキルのある「何か社会のためにしたいと考える若者」と、
活動資金や活動者が不足気味な「地縁団体」を繋げることができればいいのではないかと、思うんです。

 

Knockn Rollでもそうでしたが、若者で集まり0からプロジェクトを創るというのは、とっても楽しい。ワクワク感でいっぱいです。

 
しかし、「実際に自分たちで動かす」となると、一歩引いてしまうし、進め方が分からない。

 
そうしたときに、課題を抱える地縁団体さんの「活動」を「使う」ことができればいいんじゃないかと。
簡単に言えば、地縁団体さんが今までやってきたことを「若者」が「発展的に引き継ぐ」ということ。

 
ただ、注意しないといけないのは、若者の主体性や勢いを殺さずに行うこと。ここらへんは、繋ぐ地縁団体さんの意識にもよりますが、

「ただ単に引き継いでもらうだけでいい」という考えでは、発展できないわけですし、当然課題解決も出来きないわけです。新しい風を「吹き入れる」態勢にしておきたいですね(一定、社会のニーズを酌まないと共感が得られにくいんですね)。

 

繋ぎ手の中間支援組織も、既存の地縁団体さんに対し、「新しい風」を吹き込むことも、大切な役割なのかもしれないです。
 

もちろん、一方的に「吹き込む」だけではだめで、「なりたい姿」を共有した上で、「必要な風」を「数回に分けて」、丁寧に送り込みたいですね。

 
Knockn Rollえひめ実行委員会で活動をともにした大藤くんは「地縁団体」さんに飛び込んだ一人。

 
彼は、自分がそこで活動することで、「地域の若者にもこの活動に目を向けてもらい、参加してもらいたい」と言っていました。

 
こんな若者がキラリと光る団体が、やっぱこれからの地縁団体に必要ですねー!

 
 
 

 










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ABOUTこの記事をかいた人

愛媛県八幡浜市生まれ。山口大学卒。 高校時代に商店街活性化を目的にしたお店「AKIND」(あきんど)を開店したことがきっかけで、地元が大好きになる。 大学卒業後、帰郷し地域金融機関に勤める傍ら、八幡浜を元気にすることを目的にした「NPO法人八幡浜元気プロジェクト」の代表、ローカルWEBメディア「KITONARU」編集長などを務める。