NPOの支援の現場では、いろいろな相談が届きます。
「このイベントのチラシを置いて欲しい」からはじまり、「Googleの申込フォームの使い方を教えて欲しい」、「会員増強を図りたい」、「ファンドレイジングに取り組みたい」などなど。
現場で抱える課題は多いのです。
最近はその中でも、「事業を次の世代に引き渡したい」という相談もチラチラと増えてきています。
長年の活動を次に引き継ぎたい年配の方「NPO法人作りたいんですが」。
ぼく「どなたか起ち上げに関わる後継の方はいるんですか?」。
ある年配の方「……。受け皿だけ作っておくんです」。
〝皿だけ渡して、箸を渡さない〟最悪なパターン。作る以前に早く手を放して、次に任せるべきだよなぁ。— 浜田規史@課題先進地からイノベーションを (@nokkun1230) 2017年7月25日
それも当然。団体も高齢化してきているんですよね。
よくよく話を聞いてみると……
ということ。
変なお話に聞こえませんか?!
つまりは、「NPO法人にしても、引き受けて運営してくれる人はいないのに、法人化だけはしておこう」というお話です。
ぼく自身も気をつけないといけませんが、
創立者たるもの、次の世代に引き継ぐと決めたら、潔く引く。
余計なことはしてはいけないと思うんですよね。
特に次の3点は気をつけておきたいですね。
- 勝手に次の事業のレールを引いてはいけない。
- 次の世代のアイデアを否定しない。
- 自分の考えを押し付けない。
ましてや、「法人はこっちで作っておくから、次もその中で運営してくれ!」みたいな渡し方をしてしまったら、法人はすぐ潰れます。
最低でも、法人をつくるプロセスを、次の世代と一緒に共有し、事業づくりをしていきたいですよね〜。
まさに、「お皿だけ渡して、箸を渡さない」状態です。
現役世代は、ちゃんと「お皿」と「箸」を置いて去りましょう。