僕がリーダーを務めていたYGP(八幡浜元気プロジェクト)が、NPO法人化しました。
創設してから8年。ついにこの日がやってきた、という感じです。
YGPは、読んで字のごとく「八幡浜を元気にすること」を掲げたNPO。
平成18年に地元同級生(うち一人は僕)が温泉で語り合ったことがきっかけで誕生しました。
最初は、地元公園などの清掃活動や行事参加が中心だったんですが、「地域を良くしていくためには、住民を巻き込んでいかないと意味がない」と気づき、自分たちが「住民参加」を促進させるプロジェクトを起こすようになったんです。
自己満の掃除ではなく、そこに多様な年齢・所属の人に来ていただき、交流を促進。まちと向かい合ってもらうことや、地域活動への参加きっかけを得てもらうなどの目的を持って行いました。
プロジェクトは広がり、地域の資源(地域資源)を活用したプロジェクトを起こすことの必要性にも気づくようになりました。
かまぼこカーテンは、まさにそのいい例。「かまぼこ」という地元特産品の板を回収し、「休憩所」をつくるというものです(これは今も残っていますよ!)。
食べ終わった板を住民が持ち寄り、それを日本大学の学生さんが休憩所にする。住民はお手伝いに来たり、食べ物を差し入れしたりと、とってもいい光景。
「住民参加」×「地域資源」という発想は、この時に確固たる、僕らの基軸となる考え方になりましたね。
最近は、たくさん実施してきたプロジェクトノウハウを活かして、自分たちがプロジェクトを起こすのではなく、起こす応援をしてくことにも力を入れています。
特に、平成25年度から指定管理事業に参画している「みなと交流館等指定管理事業」においては、「中間支援」をYGPがリソースを提供するというかたちをとっています。
僕ら、YGPが珍しいのは、普通はローカルな団体だと、地域内で留まってしまいがちなのですが、幸いいろいろな人の出会いや機会に恵まれ、全国に知っている方もチラホラといらっしゃるんです。
これは、いろいろな方に注目されているということでもある一方で、「責任ある行動を取ること」も求められるということでもありますね。
ということで、NPO法人化して、何が変わるか自分なりにまとめてみました。
【名前が長くなる】
は!?というところ(笑)
正式名称は、「特定非営利活動法人 八幡浜元気プロジェクト」。長いですよね。文書作るときもはみ出してしまいそう。
ということで、ポスターとかつくるときもこの表記が面倒なので、僕らは、内部の規定で略称「YGP」を使うようにしています。
【法的な拘束力を受ける】
これは、当然といえば当然。法人として、納税義務が発生するわけだし、所轄庁への報告も必要になってくる。
それ故、事業の適性な運営が必要になってくるし、信頼できる財務諸表をつくることも求められますね。
とやかく言われないよう、固めておきたいと思うところです。
【様々な制度が利用できる】
これまで、任意団体には認められていなかった「助成金」や「ペイパル」などの制度が使えるようになります。
ほとんど無料で使えるサービスなので、これは使わないと損ですからね。
法人化したし使ってやろーっていうサービス、たくさんあるのでこれはまた記事にしようと思います。
【ちゃんと収益を出します】
これまでは、「お金」はボランティア的な考えで重視していなかったのが事実。
だけど、先の総会でも披露したように「継続的な事業」を考えたときに、人が雇えるだけの「売上」や「収益」は生み出していく必要があります。
そこらへんは、NPO法人だから「利益を出したらいけない」という誤解を解き、「利益をちゃんと出せる」ようにしたいと思っています(NPO法人は、分配してはいけないということなんですよ)。
【人の見る目が変わる】
NPO法人化したということは、所轄庁が一定の要件を満たし「認定」(お墨付き)を与え、「登記」できたということ。
これは、(表面的ではありますが)社会的信用を得たと言うことに間違いありません。
それ故、これからの行動は「信用」を増減させるものになります。多様な人を巻き込みながらする上で、「信用」できる団体になるためには、「NPO法人ですから」という甘えは通用しないということを肝に銘じておかないといけないと思っています。
また、僕自身が「会社員」でありながら「NPO法人の代表理事」であるということは、有給・無給があるにせよ、互いの場所で妥協できない状況をつくるということになります。きっと、僕自身に対して風当たりが厳しくなります。それをはねのけるだけの「実績」と「信頼」を得ていかないといけないです。まぁ、この点は今度書きます。
「NPO法人化」は、ある意味、自分自身への挑戦でもあります。
会社で前例のないことを、やっているこの重みは、とっても大きいですが、ある意味新しい「働き方」や「生き方」の布石になればとも、考えています。
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