よく仕事でもプライベートでも言われることなのですが「おまえは、ここの看板を背負ってるんだ。余計なことをするな。」という話。
そんなこと言われた経験がある人も、少なくないのではないでしょうか。
この「看板」というのは、「会社」だったり、「家」だったりします。
「背負っている」というのは、ONでもOFFでも、その看板を常に意識して、「汚さないでくれ」ということです。
都合のいいもので、背負わしといて、その看板の価値を高めたからといって、何もいいことは基本的にありません。むしろ、その看板を汚した時なんかには、その責任を問われたりします。
今は、残念ながら、仕事しながらも、会社の看板を背負い、その立場で仕事をせざるを得ない状況がほとんどです。経営者も旧来型の考えを持っている人は、右向け右で、多様性を認めたくありませんし、会社の看板ばかりを意識しています。
これからは、少し考え方を変える必要があります。
フルタイムの正社員だけでなく、兼業が認められたり、フリーランスとして会社がプロジェクト単位で契約する雇用形態など、多様な働き方が当たり前になる社会を見通したときに、「看板を背負わせる」といった考え方では、もう組織として人材育成できなくて、「背負ってもらっている」、いや「支えてもらっている」という感覚が必要になるのではないかと考えています。
「背負っている」という感覚は、ネガティブなイメージ。背負わされる側は大きな重荷になっています。看板を背中に担いで、一歩一歩踏み出すのができないような状況。新しい挑戦も生まれにくく、動きずらい状況です。
「支えてている」という感覚は、ポジティブなイメージ。大きな看板を後ろから前から横から、手で押し支えている状況。それぞれの役割を経たすことで、この看板が支えられ、またみんなで支えているという感覚です。
NPO経営でも、この感覚を大事にしたいと最近思います。
「看板を背負わせる」んじゃなく、一人一人が活躍し、役割を果たすことで「看板を支えてもらう」ということ。
メンバーそれぞれの動きが「看板を輝かせている」ということを、意識的にどんどん伝えていきたいですね!
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