先日、トラック業界の方から大型トラックの運転手が「不足」しているという話を聞いた。
特に若年ドライバーがおらず、高齢化しているという現状。改善されず、あと10年もすれば、物流に深刻な影響が及んでくるみたい。東日本大震災の時に、生活物資を運ぶライフラインとして活躍し、その重要性が見直されただけに、この状態は楽観視できない。

社団法人全日本トラック協会の報告書を見たところ、以下のように年々高齢化している状況が続いていることが分かった(全体の就業者数も減少傾向にある)。
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1993年には 15.1%だった 20 歳代以下の比率は 10年には 3.8%にまで落ち込んでおり、免許制度の変更によって、こうした傾向は、今後も続くとみられています。一方、普通トラックと同様、40 歳代以上のドライバーの比率は相対的に高まっています。大型トラックの場合、今や 40 歳代以上の割合が全体の71.4%を占めており、この20年間でドライバーの高齢化は急激に進んでいることがわかります。
※ 社団法人 全日本トラック協会「企業物流とトラック輸送2011」(平成23年9月発行)より引用
その背景には、他業界に比べたときの「賃金の低さ」をはじめとした「魅力の低下」があるよう。
中小トラック業者の利益率が低迷していることから、運賃水準が下げ止まりとなっていることが問題になっています(輸送コストの削減は企業のニーズではありますが・・・)。
現在の物流を支える「トラック業界」だけに、将来に渡っての担い手確保の取り組みが重要。

「利益率」を改善するために、「運送+α」の付加価値を付けていくこと、また、従事者にとって魅力的な職場環境をつくっていくことが必要になってくると思う。
今後は、「運送だけすればいい」と考えている事業者は淘汰されていく。早いところは、試験的にでも地元農家と連携した「野菜等販売」なども手掛けていたりするようです。
あと、僕が思うに、トラック運転手の待遇改善(運転時間の適正化)はもちろんのことながら、ITを活用して「運転時間を使った副業」などできないかと思うところです。
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