NPOの活動は一人ではできないと最近感じることが多い。事業が大きくなったり、依頼が多くなるにつれて、メンバーの力を合わす必要があったり、選択・集中を行うこと、効率化を図っていくことが必要になってくる。
そうしたときに、議論として出るのが、「メンバーの増強」だったり「メンバーの参加率向上」だったりするわけで、これがうまくできず、随分僕も悩んできた経緯がある。
もちろん、メンバーを増やして、参加者を増やすことができれば、対応できる事業や依頼は増える。だけど、ただ単に「増やす」だけではダメだと思う。
NPOの活動がメンバー一人一人の自主性の上で保たれているとするならば、メンバー一人一人の「心」に働きかけ「行動」を伴わせていくことができないと、それは単に「メンバーが組織のコマ」になっているに過ぎないわけ。
なおかつ、その「行動」が、その人の人生を「変える」ものになることを考えながら、メンバーに働きかけていくことが必要なのかと。
かの有名なアメリカの哲学者ウィリアム・ジェームズの名言にもあるように、
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。-ウィリアム・ジェームズ(William James)
メンバーの「運命」を変えられる(幸せにできる)NPO活動にしないといけないということ。
そうしたときに、メンバーの「心」や「行動」、「習慣」を変えていくためには、理事者がメンバーと「尊重しながら話し合う」とか「ルールを決める」ことはもちろん、それを支えていく「システム」が必要になってきますよね。
というのは、人間は怠けやすい生きものであるわけで、継続していくためには、日常行動習慣に、スッと落とし込めるシステムが必要というわけです。
具体的には、活動参加のシステム化や業務報告のシステム化にはじまり、メンバー一人一人に向き合うための役割分担システム。
この用紙を使って、ここに記入して、次に誰に渡す。そしてそれをFB等で報告する・・・とかのフローもシステム化することも含まれます。
システムといっても、パソコンのシステムとかではなく、簡単に言うと「しくみ」になりますね。
僕ら理事者の役割は、「システム・フロー化」することなのかもしれないですね。
何でも自分でやらない。他の人ができるように(参加してもらえるように)システム作りをすることが大事だなーと思うところ。
ただでさえ、業務量が増え続けるので、これは絶対必要なのことですよね(自分で一から十まで手を掛けなくてもメンバーが動けるようにしておくこと)。
目の前のことにとらわれる過ぎると、事務などを処理することでいっぱいいっぱいになってしまう。
自分で処理するのが早いと思って、自分でやってしまったり、一から十まで指示するだけでは、「組織力」は変わらない。
大事な事業に携わる時こそ、まず、システムフローをつくっておくことが大事だよな-!
それは、ゆくゆく、引き継ぎするときや分担するときもメリットが大きいから。
僕も自分で何でもやってしまいがちな性分なので、これは反省。
経営をシステム化して、違うことに注力できるようにすること。また、メンバーの「心」に働きかけ「行動」、「習慣」を変えていけるようなNPOにしていきたいと思う。
もちろん、システム化して、それで終わりではなく、状況に合わせて常に改善していく視点も必要。
そんな臨機応変さを持ちながら、常に改善を積み重ねて、自分たちの「システム」(しくみ)をつくってきたいですね。
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