「子どもの貧困」問題。
実は、ここ20年間で倍増しているほど、地域固有の問題ではなく、社会の問題として、注目されているんですよね。
つい先日発表された、山形大学の戸室准教授の論文によると、
全国の子育て世帯の貧困率を示す「子どもの貧困率」は1992年に5.4%だったが、2012年には13.8%と、この20年で2倍以上に拡大していた。子育て世帯に限らない全国の貧困率も、1992年の9.2%から、2012年には18.3%と倍増。
との記載。データによれば、愛媛県は、全国ワースト12位なんです……
割と高い貧困率であることに、ビックリしました。
原因はいろいろありますが「親の非正規雇用」であるという事実。
手取り収入が少なく、不安定であるという要素が生活を貧窮させ、子どもに対する「投資」を妨げているんです。
行政も何もしていないわけではないのですが、やはりこの問題は、「個人が悪い」という議論をする以前に、
単にものを配ったり、給付をするのではなく、
一人親でも、「多様な働き方が選べ、収入が得られる」という条件を整備しないといけないんですよね。
(これって、今の労働条件の中では、時間労働の中では「非正規しか選べない」ということに過ぎないってことなんじゃないかって思うんです)
もちろん、これは一人親だけではなく、すべての人にとって「多様な働き方」が選べるということにつながりますが、
結婚してもしなくてもいいし、会社に勤めても勤めなくてもいいし、
別に、都会に住もうが山奥に住むのもありなわけです。
生活のスタイルとして、十分そんな生き方もあり。
複数の収入が得られる(認められる)労働環境が整備されれば、時間にしばられない「働き方」にも挑戦できるようになります。
1日は24時間。これはみんな一緒です。
子どもに関わってあげたい時間もあるし、家のこともある…
そのような時間を確保しながら、収入も得られて豊かな生活が遅れるようにしたいですね。
大事なのは、一人ひとりの「なりたい暮らし」を基本に据えて、「働き方を選べる」(挑戦できる)社会を作ること、また必要な人は知識・経験をつくる「機会」を提供することではないですかね〜
結果によるセーフティネットはもちろんですが、
それ以前の問題として、「機会の貧困」はもったいない。
今のままだったら、機会に恵まれない(億劫な)人は、どんどん差がついてしまう。ほんと、社会にとっても損失ですよね。
ぼくは、子どもも大人も、「機会」が得られるよう(掴めるよう)、仕掛けていきたいなーと思っているところです。